走行距離による保険料の違い

自動車保険の金額に影響する年間走行距離

一部の保険会社では、契約の時点で自動車における1年間の走行距離を聞いてくるケースがあります。年間走行距離によって保険料が変動する仕組みを採用しているためで、一般に、1年間走行した距離が少なければ保険料が安くなり、反対に多くなった場合は保険料も高くなります。保険料の計算に使われる走行距離は、1年間自動車で走ると予想される走行距離もしくは、過去1年に自動車で走行した距離のどちらかです。利用者は事前に走行距離を保険会社に申告した上で、走行距離によって算出された保険料を支払います。

1年間の走行距離を計算するには、1年前と現在におけるオドメーターの数値の差を元にするか、トリップメーターを使って区間走行距離を計測する方法があります。

実際に走行した距離が事前申告と異なる場合

もし、1年間を通じた実際の走行距離が、1年前に申告した走行距離と大きくずれてしまった場合は、速やかに保険会社に連絡する必要があります。1年間の保険料を前払いしているケースでは、保険料の追加支払いが発生、もしくは差額の返金を行うための手続きが行われます。仮に、実際の走行距離が申告時よりも伸び、保険会社への申告が遅れたとしても、契約している保険の補償自体は問題なく利用できますが、早めに申告しておくと心理的にも金銭的にも安心です。

何らかの理由により、毎年の走行距離のズレが大きくなる場合、実際に走行した距離と連動して自動車保険料が変動する会社を選ぶといった方法もあります。カーナビなどを使って実際の走行距離が自動車会社に送られるため、毎年の申告が不要となる点が特徴です。